私はワークライフバランスという言葉が嫌いです。ライフワークバランスを求めるからこそ、ワークコンフリクトが起きると考えています。

少し話は変わりますが、会社員時代、勤務先の社長や経営者から「いいとこどり」を求められたとき強い違和感がありました。広告宣伝費は最小限でも結果は最大や、すぐに解決したいけど専門家へ支払いはしたくない・・・みたいなのことを求められた経験をされた方もいらっしゃると思います。

ワークライフバランスもこの“いいとこどり”に感じるため、違和感を感じています。

当社は、2つの働き方を掲げることにしました。

ファミリー・ファースト/ミニマルワーク
(家族が主軸の人生)
ワークアズライフ
(仕事が主軸の人生)
スタイル家族を第一に考え、仕事は最低限という在り方仕事=人生。境界線がない。
仕事会社からは指示された仕事を、業務時間の中で遂行してくれたら充分です。先回りして考えて、察して、自分で仕事を取りに行こうとか、主体性とかは・・・求めません。
ご家族の都合で、遠慮なく休暇・早退・遅刻OKです。申し訳ありませんの一言も不要です。ファミリーファーストですから!
率先垂範、先回り思考、一切の妥協をせず最高の仕事を創り上げ、クライアントに尽くす。最後まで全力を尽くす。
会社からの要求はハイレベルです。ダメ出し、厳しい指摘も覚悟してください。
プライベートに関しては、緊急を要する、代わりのいない状況を除いては、仕事優先でお願いします。
成果や評価は、定量的に数字(どれだけ利益に貢献できたか)でシビアに見ますが、還元もします。
雇用形態雇用契約(正社員・パートタイム)
残業無し
業務委託 OR 取締役 で労働基準法の外で働いて頂くか、雇用形態の場合企は、企画業務型裁量労働制(年間720時間上限の時間外労働)+プライベートでも自己研鑽必須
収入最大でも平均的な時給や平均年収
夫婦共働きを前提とした給与設計。
一人でご家族を養えるだけの収入を目指せる
休暇土日祝日完全休み 年末年始・お盆・GW・有給休暇(100%消化してください)
お休みの日は、一切連絡しません
原則土日祝ですが、土日祝も業務の連絡を取り合うことがあります。
週末努力も必須です。
求めないで欲しいこと仕事で評価されたい、給料がもっと欲しい、責任ある仕事や役職が欲しいという気持ち、仕事のやりがい(会社に求めず自分で見出せる方はそれは素敵です)趣味や家族との時間を優先したい気持ち(自分でコントロースして、仕事に影響がない範囲で時間をつくるのはOKです)
副業・ダブルワーク可・積極奨励原則不可 ただし、不労収入など自分の時間を割かないものはOK

家族や趣味の時間を最優先しながらも、仕事でも評価されたい、もっと給料も欲しい、やりがいも下さいという、良いとこどり=欲張りは当社で働く仲間として迎え入れるつもりはありません。

一方で、どちらの働き方を選んでも、会社にとっては重要なお仲間として受け入れます。

稀にいる、天才型でどちらも高いレベルで、やってしまう方がいますが、恐らく独立されるか当社よりも、もっといい会社で働いた方がいいと思いますので、結果アンマッチだと考えています。
若しくは、学生時代大変な努力をされて、ワークライフバランスの取れた大手優良企業に就職できた方からすると、あり得ない選択肢にも映るかもしれませんが、その方たちは学生時代、色んなことを犠牲にして手に入れたライフワークバランスですから、いいとこどりではなく、当然の権利だと思います。

どちらを選んでも、豊かな部分と、そうじゃない部分があると思います。ファミリー・ファースト/ミニマルワークが楽だとも私は思いません。

すべては自分で決めて、自分で正解に近づける努力だと思います。

これからますます日本は、二極化が進むと思いますが、それは避けられないと思うので、無理にバランスを取ろうとせず、自分はどうしたいのか、自分にとって本当に大切なものは何のかを探求して、自分なりの答えを見つけて頂ければ幸いです。

1点だけ誤解されないように記載しておきます。当社の従業員で、ファミリー・ファースト/ミニマルワークで働いてくれているパートタイムの従業員がいます。まだお子さんが小さいので、お子さんの発熱時などはお休みをします。それでも、働けるときの熱量・エネルギー・仕事に対する妥協なきスピリッツは、ワークアズライフにも匹敵し、やりがいも自分でセルフコントロールされています。稀有な成功事例だと思っておりますので、これからファミリー・ファースト/ミニマルワークでお仲間になって頂ける方には、ここまでは求めません。

ワークアズライフでも、自分が出来る範囲で精いっぱい家族を大切にすればいいし、ファミリー・ファースト/ミニマルワークを選んでも、自分が無理なく働けるときに一所懸命仕事も頑張ればいい。欠けていいい。自分ができる範囲で精いっぱい頑張ればいいじゃない。