トオル

今どきホームページが無いなんてあきません

トオル

起業したらまずホームページを作らなアカンよ社長

関西弁でまくしたてる男、彼の名は トオル 当社の営業代理店の社長さんだ。

(今回はそんな彼、トオルの許可もいただき、ブログを書かせて頂いている。)

トオルから紹介してもらったクライアントが当社を訪れる時「ホームページを作らないといけないという強迫観念」に駆られている。

トオルから紹介してもらったクライアントに最初私が話すことをほとんどのクライアントが喜んでくれるのでブログに書いてみることにした。

だから私はまずこう伝える

ASX 蓼沼

ホームページは無理に作らなくても大丈夫です。今の○○さんに取って本当にホームページが必要なのかまずカウンセリングをさせてください

殆どのクライアントが、キツネにつままれたような顔をすると同時に強迫観念が溶けて肩の力が抜けていく様子がわかる。

話は戻るが、トオルに以前聞いてみたことがある。

ASX 蓼沼

トオルはなんでホームページが無いとダメだって思うの?

トオル

今どきホームページを持っていない企業=しっかりしていない会社と思われるやろ?
ブランディングっちゅーやつや!  コンセンサスでアグリーや!

ASX 蓼沼

そうかなぁ?
(コンセンサスの使い方間違ってるけど)

トオル

自社のホームページを開設している企業の割合は約9割(89.7%)やで!ジブン、ホームページ制作を生業としてるのにそんなことも知らんのかいな、勉強不足やで。

ええか!この図↓見てみい!

ホームページ開設状況の推移(産業分類別)

出典:令和元年 通信利用動向調査報告書(企業編)

この数字は知ってはいたが、つくづく人間というものは自分にとって都合の良いデータを都合の良いように使う生き物だと感じた。

トオルとは信頼関係もあるし仲も良い。だからこのひとつの価値観の違いで仲違いをするつもりもないし、彼への尊敬の念は変わらない。

ホームページ保有率9割のウソ・ホント

ちなみにこのデータは通信利用動向調査をもとに作成しており、調査の対象は常用雇用者が100人以上の企業である。つまり、100人以上の企業のホームページ保有率が約9割であり、100人未満の企業のホームページ保有率のエビデンスではないのである。

常用雇用者100人未満のみにフォーカスした出展元の信用性がある程度担保されているデータは、私が調べた限りは見つからなかった。

独自調査のデータをいくつか拾っていく限りでは、個人事業主や、ひとり社長、1~5人程度の規模の企業の場合ホームページ保有率は5割前後であることはほぼ間違いなく、業界によっては1~3割程度のところもある。

トオルが紹介してくれるのはだいたい、10人以下の企業やひとり社長、個人事業主なので、ホームページを持っていない1割には該当せず、持っていなくても普通なのだ。

この正しさをトオルに突きつけたところで、エビデンスを出せと言われるのが関の山(のちのこのブログの原稿をトオルに見せたら)

トオル

もちろんイウで。エビちゃん(エビデンスのこと)出せやと!

トオルは、私が『高額な制作費用ですぐにホームページを作りましょう』と言わない業者だから、多少荒っぽいセールストークで顧客をお繋してくれるだけで、私以外だったら「今どきホームページが無いなんてダメだよ」とは言わないそうだ。

彼いわく、少し強めに言わないとなかなか行動に移さない人が多いのでとのことだが、彼のトークを真に受けて強迫観念に駆られているクライアントを観ると少々可愛そうにもなる。

そんなトオルに脅されて来たクライアントたちに実施するカウンセリング内容については次回ブログで公開したいと思う。

次回ブログの頭出し ホームページ制作のポイント

先に次回ブログで公開するカウンセリングの内容を少しだけ頭出ししておくと、ホームページが必要かどうかは、

  • 何のためにホームページを作りたいのか
  • 誰のためにホームページを作りたいのか
  • 御社でのホームページの役割は?(組織の一員として考えよう)

大きくこの3点をしっかりプランニングすることで、

ホームページの必要性の有無、作る場合は妥当なコスト(投資)をカウンセリングすることができる。

人材の採用活動に置き換えて考える

コストの安い未経験の新入社員に過剰な期待をしたところですぐに成果が出ない。

一方で、高いお金を払ってヘッドハンティングした経験者なら、すぐに成果をもたらす可能性はコストの安い新入社員や未経験者よりは高い。

ホームページにかけるコストもこれと同じなのである。

「ウチは10万で作って、その後何もしてないけど、ガンガン集客できているよ」という声もあるが、正直たまたまである。

未経験の新入社員だって、稀に能力が高く、業界・会社との相性も良く大活躍して先輩社員を凌駕する成果をもたらす者もいる。だがそれは稀なケースであり、稀を真に受けてはいけない。

新卒とヘッドハンティングした社員、どちらの方が成果をすぐにもたらす確率が高いか、という視点で見て欲しい。

採用と同じで、ホームページも作らない(採用なら人を採らない)という選択肢も充分に考えられる。また、安いコストでそれなりの役割にするか、高いコストを払って大きな成果を目標とするか・・・ 結局は人材採用と同じでしっかりとした プランニング が重要なのである。

結論

当ブログの「ホームページは必ずしも必要なのか」結論は、人材採用と同じで、企業による というのが結論になる。

ホームページを、ただのツールではなく、あなたの会社の組織の一員であることを私からは強くお伝えしたい。

次回 ホームページカウンセリング編でも引き続き トオル が登場。

ちなみに、トオルはホームページを持っていない・・・。 クライアントにはトオルさんのホームページを見せて下さいとは言わなかったのですか?と聞くと、みんな ハッとする瞬間が不謹慎ながら面白い。