当社は小規模な企業であり、私自身も大手企業やコンサルティングファーム出身ではありません。それにも関わらず、大企業様からご依頼をいただき、契約の更新や長期契約をいただける理由は何でしょうか。不動産・住宅業界に特化している点でしょうか。不動産、IT、マーケティングに精通している点でしょうか。ところが、不動産業界以外からもオファー、依頼が絶えず、業界に特化しているからだけではない・・・といい意味で悩まされる毎日でした。

クライアント企業の強みの可視化・言語化は得意なのに、自社の強みは言語化できない。コンサルタント版「医者の不養生」という言葉が当てはまる状況でした。そんな折、支援先企業の取引先と協力して進めていたプロジェクトの中で、ある言葉をいただきました。

「通常、コンサルタントは従業員から煙たがられることが多いのに、なぜ御社はここまで支援先企業の従業員の方々から信頼を得られるのですか?」

その言葉をきっかけに浮かび上がったのが、“いざなう”という考え方でした。当社の最大の強みは、支援先企業を在るべき姿へと“いざなう”ことができる点にあるのです。これが、私たちが選ばれ続ける理由だと確信めいたものが降りてきた瞬間のことは今でも鮮明に覚えてます。

在るべき姿とは 本来そうなっていて当然の状況、理想的な状態、などを意味する表現。
いざなう(いざない)とは、ある場所や状態へと相手を導くこと

これが何故実現できるのか?と言われると、医者の不養生で申し訳ありませんが、まだ言語化はできておりません。
ただ、一つ言えることは、基礎・基本を徹底していること。一つ一つ目の前のことに全力を尽くして手を抜かないこと。求める、奪うことよりも与えることを意識していること。

DXコンサルタントではありますが、アナログの大切さD(Digital)よりも大切なことがあることを伝えていること。
DXを成功させるためには、携わる「人」のマインドの変革(Transformation)が必須であるということ。

これからも、クライアント企業の在るべき姿と、在るべき業務とは何か。その在るべき姿へ導くために、いざないの精神を持って邁進して参ります。

ASX株式会社 代表取締役 蓼沼康之
座右の銘:求めない 足るを知る 被害者にも加害者にもならない在り方で生きる

代表者パーソナリティ

昔の私はノウハウ・メソッドをフル活用し、効率化・生産性を追求し、売上至上主義・能力主義で結果に恐ろしく厳しい人間でした。

当時の私は、結果のためなら(法令を遵守した上で)何でもやる。メリットのない人間とは付き合わない・損得勘定のみで人間関係や物事を判断していました。

いわゆる勝ち負けと結果こそ世界のすべてであると考え、会社全体の売上を短期間で純増で3倍にしたり、新規事業を3年で会社の柱になるまでに育てたり、数字という結果を出すことで一喜一憂していました。

自分は勝ち続けないと価値が無いと思っている一方、いつか負けるかもしれないという恐れから、心の奥底では葛藤していました。

働きすぎも重なり、ある日訪れたバーンアウト(燃え尽き症候群)自社の商品を売るという情熱が消え、「御社のプロジェクトを実現するには、弊社よりもライバル会社社のサービスの方が合っています」という話を営業先で半ばヤケクソにしてしまいました。
するとお客様から出た言葉は、『確かにライバル会社のサービスのほうがウチには良さそうですね。では契約します。御社と。』
この体験により、燃え尽き症候群により消えた火は再び着火し、以前よりも大きな炎となりました。

自社のサービスを売り込むのではなく、顧客の役に立つ最善の提案を枠を超えて行う。この営業スタイルにシフトチェンジしてからは、信じられないことに全ての商談でご契約を頂くことができました。

ちょうどこの頃、現在も師と仰ぐ方に出会い、更にこの根幹にあった考え方が加速し、目先のお金や契約を取りに行くことよりも、お客様に対して慈愛を尽くす。ひとつひとつの案件に金額や企業規模で差別・区別することなく全力を尽くすことの重要性を学び実践しております。

その結果当社は創業以来、営業ゼロ、広告ゼロにも関わらずお客様から絶えることなくご依頼が頂けているあり得ないことの連続=有ることが難しい状態=有り難し を実現できております。

蓼沼康之の思考をまとめたブログ

代表取締役 蓼沼のStory

1981
誕生

茨城県水戸市で生まれ育つ。

2004
マンションデベロッパー

マンションデベロッパーの総務部人事課に配属され、新卒採用業務を担当する傍ら、独学で身につけたITやWEBのスキルを活かし、IT/WEB推進事業の責任者としてさまざまなWEB関連施策に取り組む。 反響営業が難しいとされていた投資用マンションの販売において、WEB施策による反響や成約を実現。さらに、自社サイトのSEO対策を徹底し、中途採用における即戦力人材の採用を成功させる。

2010
飛衛門ゴルフボール

飛衛門ゴルフボール 当時のSEOの仕組みに限界を感じ、一時的にITの仕事を離れる決断をする。 貿易商社でゴルフボールの新規事業責任者として、SNSマーケティング、インフルエンサーマーケティングを駆使しつつ、地べたの地道な営業活動と営業DXを駆使し2年で黒字化、3年目には業界で一定のシェアと知名度を獲得するまでに押し上げる。当時蓼沼が開発した商品は現在も量販店に並び、現在はゴルフ業界では著名なブランドとして君臨している。

2015
不動産テック・フィンテック企業

大手不動産会社や金融機関向けに特化した不動産テック企業の営業部長として、短期間で組織とプロダクトををグロースさせる。
コロナ禍のテレワーク体制の構築や、営業DX・不動産ビッグデータDXツールの構築など多岐にわたり組織を牽引。

2021
DXコンサルタントとして独立

営業・広告を一切行わず、不動産会社や大手ハウスメーカー、大手不動産情報サイトや不動産業界向けのITサービスを展開する企業だけではなく、不動産・建設関連以外の大手企業や、大手コンサルティング会社からもコンサルの依頼をいただく。その背景は、ただ売上や反響を増やす営業・WEBマーケ戦略ではなく、並行してプロダクトの改訂・改革も行い且つ「なんのためにやるにか」「誰の役に立つプロダクトなのか」「目標達成のためのHR分析」といった根幹の部分からの設計を行うことで、経営や営業活動に“疲弊しない組織づくり”を支援先で実現。