生成AIを使っているのに成果が出ない?「うっかり戌」と「しっかり戌」に見るAI活用の二極化

いざな丑

生成AIの成果差は、使う/使わないだけでなく、AIを「早く終わらせる道具」として使うか、「より良い成果をつくるための相棒」として使うかで広がっていきます。

生成AIは、すでに「使うか、使わないか」だけを議論する段階から、仕事の中でどう使うかを考える段階に入りつつあります。

Stanford HAIの2026 AI Indexでは、調査対象組織の70%が少なくとも1つの業務機能で生成AIを利用していると報告されています。また、NBERのカスタマーサポート研究ではAI支援によって生産性が平均14%向上し、Harvard Business School AI Instituteが紹介する研究でも、対象となった知的業務で作業速度やアウトプット評価の向上が確認されています。

もちろん、生成AIの効果は業務内容や使い方によって変わります。

ただ、現場ではもう一つの変化が起き始めています。

生成AIを使っている人の中でも、成果に差が出始めているのです。

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同じ生成AIを使っていても、仕事の進め方はまったく違う

そこで登場するのが、まちみらい不動産の二人の戌です。

**生成AIで楽をすることが中心の「うっかり戌」**と、生成AIを使って良いものを作ることに妥協しない「しっかり戌」。

二人とも生成AIは使っています。違うのは、ツールではなく仕事の向き合い方です。

うっかり戌は、生成AIに一度聞き、出てきたものを少し確認して、そのまま使います。

もちろん、それでも仕事は速くなります。ちょっとした文章作成やアイデア出しなら、それで十分な場面もあります。

一方のしっかり戌は、生成AIに聞く前後の仕事も大切にします。必要な情報を集め、目的に応じてAIを使い分け、出てきた内容を比べ、見直し、さらに磨いていきます。

大事なのは、「すごいプロンプトを知っているか」だけではありません。

生成AIを、単に作業を短縮する道具として使うのか。それとも、情報収集・整理・検討・見直しまで含めて、仕事全体の質を上げるために使うのか。

この違いが、最終的なアウトプットの差になって表れます。

うっかり戌と、しっかり戌の違い

観点うっかり戌しっかり戌
目的早く終わらせたい良い成果を出したい
AIへの聞き方1回聞いて終わり試しながら考える
情報AIの返答が中心必要な材料を集めてから使う
確認最低限内容や伝わり方を何度も見直す
成果物それなりに完成実際に使えるところまで磨く

生成AIを使っているのに、こんな感覚はないでしょうか。

  • 「思ったほど生成AIって使えないな」
  • 「自分もAIを使っているのに、あの人の資料のほうが明らかに良い」
  • 「文章は作れたけれど、顧客や社内会議ではいまひとつ響かない」

そんなとき、原因は生成AIそのものではないかもしれません。

いざな丑

AIに何をさせるかだけでなく、AIを仕事のどこに組み込み、人がどこで考え、確認し、磨くのか。

そこまで含めて設計できているかが、これからの生成AI活用では重要になっていきます。

生成AIを「使っている」で終わらせない

生成AIの社内活用が広がるほど、次に見えてくるのは「利用率」ではなく成果のばらつきです。

もし社内で、同じツールを使っているはずなのにアウトプットの質に差があるなら、ツールを増やす前に、仕事の進め方そのものを見直すタイミングかもしれません。

いざな丑

生成AIに物足りなさを感じている方も、「なぜ自分はあの人のような成果が出ないのだろう」と感じている方も、一度、自分がうっかり戌型になっていないかを振り返ってみてください。


生成AI活用・DX推進のご相談

生成AIは、導入しただけでは成果につながりません。

どの業務で使うのか、どんな情報を与えるのか、人がどこで確認するのか、どのレベルを成果物とするのか。必要な設計は企業や業務によって異なります。

株式会社いざなうでは、不動産・住宅業界を中心に、生成AI活用やDX推進の整理・設計・実行支援を行っています。

「生成AIは導入したけれど、社員ごとの成果差が大きい」
「もっと実務で使える状態にしたい」

そんな課題があれば、お気軽にご相談ください。


参考情報

生成AIの導入、社内ルールの策定、生成AIセミナーについても、お気軽にご相談ください。

記事の企画・監修

DXコンサルタント 蓼沼 康之(たでぬま やすゆき)
株式会社いざなう 代表取締役社長

<経歴>
不動産デベロッパーにて、DX推進部門の立ち上げと業務改革に従事。その後、不動産テック企業の経営陣として、大手不動産会社や地方銀行を担当し、不動産情報や不動産ビッグデータの有効活用支援、DX推進コンサルティングを手がける。
営業DXの観点から、見積もり、発注、不動産データの納品までを自動化するDXサービスを企画・ローンチするなど、事業開発にも携わる。
生成AIの活用支援や導入コンサルティングの実績も豊富で、大手不動産会社から中小企業まで、企業規模を問わず幅広く支援している。業務効率化や営業支援、社内活用の定着まで、各社の課題に応じた実践的な導入をサポートしている。

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